2007-09-30 怪獣と美術−成田亨の造形芸術とその後の怪獣美術−展 @三鷹市美術ギャラリー 美大出身だけあってか、怪獣絵の質感、存在感がすばらしい。肉と骨と硬質の皮膚が生物然としてそこに在る。 また、デザインにおいて巨大感を出すために細かい襞(レッドキング)にしたり、生物感を無くすために、首の省略(ジャミラ)や抽象画との合体(ケムール人、ダダ)などの工夫がされたことを今回初めて知った。近年の怪獣、怪人はこれら試行錯誤の成果を踏まえたいいとこ取りで洗練されてはいるのだが、この時代の力強く多様な「怪しさ」をもった異形の生物の方に激しく魅力を感じてしまうのは何故だろう。