路傍亭@はてなブログ

備忘録とか記録とか

今日の読書

誰かが言った「ソラリス笑い話集」というのは言いえて妙だ。前半は時間や空間について縦横に裏表にシリアスに語っており、あとはどうなることかと思ったら、後半は一気に喜劇と化して爆発した。好きか嫌いかと言うと好きだな。特に後半部分が。
かめくんと比較すると、徹底して主観からみた世界のずれやゆらきを描くかめくんの方が馴染みやすく不思議感があって好き。SREは客観描写で世界をずらす上に、最初に何でも有り宣言をしてるんで、ちょっと世界に入りにくいな。
各章毎にテーマが透けて見えるので(時間と空間の交換とか無限の考え方とか)それを整理して分析すると面白そう。つーかどこかのSF研でやってないかな?
Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)