漫画について、鋭い分析をしてはるいずみのさんのつぶやきで、ちょいと(いい意味で)ひっかかるものがあった。
こないだの敷居邸でHWさんから聞いた、不協和音とカコフォニーの音楽理論で物語をみるという話は面白くて、特に、現在進行形で未完結になりやすいシリーズものを語る上では重要な気がしてくる。
※不協和音=「濁った和音」、カコフォニー=「不快な和音」だそうで
物語を落語/笑芸に置き換えると、これは笑いの緊張=緩和理論に相当する話になると思われる。緊張=緩和理論は分析のナイフとしては非常に大まかなことしか言っていなくて、鑑賞して感想を述べる際には便利だけど、細かい分析や創作方面の分析にはそのまま使えないことが多いんですよねー。
音楽理論は緊張状態の発生源について濁った和音や、不快な和音としてさらに分析を加え、それぞれについて安定に向けた解決方法を(近代音楽だと、不安定なまま投げ出す方法までもを)体系立てているわけで、その体系を物語や笑芸に援用したらずいぶん面白い理論ができそうな気がします。いずみのさんの今後の展開に期待。(←他人任せかよ(笑))