路傍亭@はてなブログ

備忘録とか記録とか

おめまだ春らかや

小学校の低学年の頃からラジオっ子だった私は、土曜の夕方にはNHKFMのローカルリクエスト番組を良く聴いていた。

その後民放でブレイクする千田正穂がまだ、NHK新潟のアナウンサーで、このリクエスト番組の司会をやっていた頃に、何度も流れていた、地元のシンガーソングライターの曲がある。

「とみどころしょういち」の歌う「おめまだ春らかや」(意:君はまだ春なのですか)という、新潟弁のとぼけたタイトルの、フォークソングだ。小学生じゃあ詩の含意などわかるわけじゃあないが、口調が面白かったのだろう、よく口ずさんでいた。

その後すぐ新潟を離れたので、この歌もとみどころしょういちも、遠い記憶の中だけにあって、最近でもたまに口ずさむことがある。まあ、私の原点となる曲の1つだ。

このとみどころしょういちが、富所正一と書き、私が新潟を離れて2年後に自殺し、そのときに追悼レコードが900枚だけ出たことをインターネット経由で知ったのがつい去年のこと。ああ、もうあの歌は聴くことができないんだなと思っていたのだが、今日youtubeにこの歌がUPされているのを見つけた。

淡々と歌っているが内容はよく聞くとシュールだ。後半は少しブラックかもしれない。でも今聞いても面白い良い曲だ。わたしゃ昔からこういう趣味だったんだなと改めて確認した次第だ。

他にもUPされていないかと探したら、初耳の「農業高校」という曲を見つけた。

これもユーモラスであるが、最後の言葉が痛い。

いい歌手だったんだねい。またCDとかで復刻されないかしら。