路傍亭@はてなブログ

備忘録とか記録とか

柳家小三治「初天神」 @日本の話芸 2008年1月5日放送

昔の録画で見逃していたのを見返したもの。

小三冶ってこんなに下手だったっけというのが最初の感想。枕が、老人の繰言みたいな雑談と昔の落語家の思い出話。滑舌も悪いしつっかえつっかえでテンポも悪い。演じ分けもぞんざいだし、仕草もなんとなくあやしい。
だけどね、観客が少しずつ反応してきて、だんだん小三冶の話と笑いの息が合うようになって、その一体感だけで最後まで押し切った。これは凄い。

観客が甘々なのかもしれないが、話芸でも演技でもない、観客との一体感の醸成もひとつの芸なのかねい。