内容でもボール保持でも鹿島が圧倒していたが、ホンダは良く走って対抗していました。
ホンダには突出した才能のある選手が全然おらず徹底して弱者のサッカーをしていた。攻めるときにはパス&ゴー&リターンで走りながらボールの近くに必ずフリーな選手を作り、守るときには運動量で必ず局所的な数的優位を作って守る。FWが右サイドから左サイドまでパスを追いかけてプレッシャーをかける姿が何度も見られました。
ほとんどが鹿島がボールを保持して攻めているがシュートまではなかなか持ち込めない。ホンダはなかなか攻めれないが時々サイドを鋭く抉って何度かチャンスをつくる。これでホンダに決定力のあるストライカーがいたら何点か取れていただろうけどそこまではさすがにいませんでした。
ホンダはJFL仕込みの身体を張ったプレーでファールも多かったけど、ファールじゃないプレーで倒れて起き上がれない鹿島の選手も多かったです。プレーが切れたらすぐ起き上がるんですけどね。ホンダは(倒れている余裕はないからだろうけど)倒れるときは本気でしばらく動けないときだけ。どっちがサッカーに対してプロらしいのか。まあJリーガーは鍛えているから回復が早いのかもしれませんが。
これだけ運動量があると最後まで保つわけは無く、と思っていたけど延長前半まではホンダの運動量は衰えず。実は後半40分にホンダに1人退場者が出ているのですが*1、試合終了まで私はホンダが1人少ないのに気づきませんでした。さすがに延長後半になると運動力ががた落ちしボールを取った後のサイドの選手の飛び出しが遅くなって全く攻められなくなり、最後は柳沢が余裕で押し込んでthe end。
日が暮れて体感的には氷点下だったけど熱くて面白い試合でした。
余談ですが、ホンダ側の応援は、チアスティックにトランペット、スネアドラムに和太鼓*2と、最近のJリーグでは見かけない応援スタイルで新鮮でした。試合開始時の選手コールを連続して一気叫んでいて*3、あれは格好よかった。