路傍亭@はてなブログ

備忘録とか記録とか

サッカーのシステム

鞠:バルサ見てるとやっぱシステムなんかどーでもいいな
どんだけ次のこと考えて動けるか+正確にプレーできるかってことだな

【J1】定点観測してみよう!!のスレ その113【J2】

この発言、正しいっちゃあ正しいが、試合中に常に無限の選択肢があるなかで、プレーヤーが短い時間に適切な動作の判断ができ、周りのプレーヤーもその意図を汲んで協力できるような力量が全員に必要で、よほどの神クラスのプレーヤーが11人(リーグ戦を戦うことを考えれば20人位)揃わないと無理。

たとえていえば「全員が不注意をしなければ交通事故は起きないから交通ルールは不要」といってるようなもんだ。

なので神ならぬ人間のプレーヤーが効率よくやるなら、決まりごと(システム)をつくり、選択肢を人間でも判断が可能な程度まで限定してチームワークを作る必要がある。システムの差は、選手の力量に合わせて選択肢を適切な数にするところとかにも出てくる。

たとえば数年前の京都サンガは選手の力量に比して選択肢が多すぎて、判断が遅くなってつぶされるというケースがよく見られた。ただ逆に今の京都サンガのシステム、特に中盤から後ろは選択肢が少なすぎて、そこを抑えられると手も足も出ない感があって嫌なところはある。この、選手の力量が有限ななかでどれだけチューニングするかというところが世界トップクラスではないレベルのサッカーの楽しみ所なんだと思う。特にJ2を見てるとそう思うところがある。

ともかくも、「システムなんかどーでもいい」という発言は選手の能力に対して過大な夢を持ちすぎなんじゃないかなあ、というのが今回の趣旨。