路傍亭@はてなブログ

備忘録とか記録とか

象牙(?)の自在置物

去年の夏ごろ、自在置物というものがあるということを知った。江戸時代、職を失った鎧職人が技術を生かして竜やら昆虫やらを作ったもので、小さな模型なのに精密な上に関節がフル可動なのが凄いところ。精密なフィギュアに凝る今の日本の文化にも通じるものがあるように思える。

この12月にも東京国立博物館の特集陳列にあった自在置物展を見てきたところ。
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B06&processId=00&event_id=5957&event_idx=1&dispdate=2009/02/01

自在置物の写真を掲載しているサイトがあったのでついでに紹介しときます。
http://www.ne.jp/asahi/homepage/m-urabe/okimono/okimono.html

この友人の自在置物には、国立博物館に展示してあるのと同じと思われるものも多い。現在、残っている自在置物は案外少ないのかもしれない。

自在置物でこんなものも見つかった。

● 自在置物 明珍 象牙製の伊勢海老
http://auction.atpedia.jp/item/b91384247.html

もう終わってしまった不落のオークションだが、骨っぽいもので作られた伊勢海老の自在置物。鉄製の自在置物と比べるとディテイルが甘いのはしょうがないか。
象牙なのか、明珍作なのかは怪しいところなのは出展者も認めるところだが、写真をみると可動っぽいし、骨製だとしたらどうやって作ったんだろう。不思議だ。