路傍亭@はてなブログ

備忘録とか記録とか

ソシオン

ソシオンという考えかたがある。関大社会学部で提唱された考えかたで、平たく言えば人間関係をモデル化して、好悪や影響などを定性的にあるいは定量化して捉えようという試みである。

ソシオン(socion=socio+neuron)は信頼と不信を学習するネットワークの素子を指すわれわれの造語である。本ユニットは、ソシオンの理論モデルを用いて社会的ネットワークのダイナミックスを分析すると同時に、モデルの社会的な応用と展開の可能性を探ることを目的とする。当面は、1)ネットワークにおける信頼と不信の自己組織化と、2)コミュニケーションにおけるユーモアの機能を、理論的・実証的に探究する。

まだ全然よちよち歩きの理論なので、非常に典型的な事象しか説明できないのだが、例えばこちらのサイトの理論展開を使うと、人間の「敵の敵を味方と思いこむ傾向」とか「『自分が好きな人が好きなもの』を好きになってしまう傾向」「自分が嫌いな人は好きな人から自分を好かれると尚更自分が嫌いになる傾向」などが、なんとなく説明できる感じになる、ちょっと面白い理論だ。

引用にもあるとおりユーモアに対する視点もあり、談話分析と併せて漫才等を分析するときに使える理論じゃないかということでメモしておく。